第1弾・あとがき


『エルザミーナ』は令和最初の秋に思いついた種を1年近くかけて育てた物語である。祖父の死からなる引っ越し、両親の共働き、弟妹の世話、親代行の家事、そして進学先の高校受験。この現実要素ありまくりのヒロインが亡き祖母の遺品で異世界エルザミーナで冒険し、国を乗っ取った継母ガラシャから王位を取り戻すイルゼーラ姫や他のエルザミーナの住人と共に立ち向かうという王道ながらも老若男女問わずが読める物語として完成させた。

 K書店の懸賞には入れなかったが、オンライン小説として発表させることにした。

 現実世界の少女が今をどう生きるかを一人でも知ってもらい、また読んだ後でどんな風に読者も作中人物も変われたかをいいようになることを願って。


2022.4